Quantcast
Channel: ブログ –野村獣医科Vセンター|東京都中野区の動物病院|一般診療・フェレット・エキゾチック
Viewing all 105 articles
Browse latest View live

リ・デザイン!

$
0
0

DSC00481

みなさんこんにちは!

四代目ドーベルマンでやりたい放題の

甘やかされ坊主、野村オスカーです。

これは二年前の写真だよ。

とうちゃんが日々の疲れを癒すための

イタリア製・超高級ソファーのカッシーナを

おいらがカッコよく“リ・デザイン”した時のもので

満足してお腹を出して寝ているのはもちろんおいら。

どうだい?すてきなアクセントがついたろ?

この時のとうちゃんは感激のあまり立ち尽くしていたっけ。

目に涙まで浮かべちゃってさ。

そんなに嬉しかったなんて、苦労した甲斐があったよ。

ほんとうにおいらは孝行息子だぜ。

じゃまたね!


あけましておめでとうございます!

$
0
0

2013

 

あけまして

おめでとうございます!

 

今年もまた

世界中の“動物たち”と

世界中の“動物と暮らす人間のみなさん”のために

この命と人生時間を捧げます。

  

年賀状のイラストは今年から

なんとあの「ロダンのココロ」でお馴染みの

漫画家・内田かずひろ先生(!)が

描いてくださることになりました。

かわいくて温かくて味わい深いですね!

十二年後には十二支全部が揃います。

たのしみですね!

 

尚、年始の診察は

従業員をお里帰りさせるため

正月時間になります。

病院HPを御覧くださいませ。

 

ではみなさま、

良きお正月を!

ダイヤモンドポルカ

$
0
0

DSCF0377

DSCF0373

去年の年始にご紹介いたしました

ダイヤモンドポルカドットスティングレィ、A太郎&A子です。

彼らは野生の両親から生まれた人工繁殖一代目で

よく見かけるマンチャデオーロやノーマルポルカなどの

交雑個体ではありません。

そのためややデリケートで育ちにくい可能性もありましたが

25トンの大型濾過槽で水質をバッチリ安定させ

幼魚の段階から栄養バランスの優れた人工飼料に慣れさせたところ

なんのトラブルも無くすくすく育ち続けています。

現在の全長は五十センチ、

盤の大きさはLPレコードよりも大きくなりました。

体表のキズはもとより尾やヒレの欠損も無く、

健康的に分厚く発達した胸部や太くて逞しい尾は

見ていてほれぼれいたします。

ペアとしての相性も抜群ですから

エイ飼育でありがちな咬みつきあいも無縁です。

現在の500リットル水槽が狭くなったので

近々に1トンの新居を新設いたします。

もしかしたら再来年あたりには子エイが誕生するかもしれません。

たのしみですね!

ハミルトンガメ

$
0
0

DSC01120

ハミルトンガメの“タマ太郎”も

すくすく成長しています。

 

体積的には四倍になりました。

大人の手のひらくらいの大きさですが

甲羅の厚みがあるので結構なボリュームです。

 

食いしん坊なので私の姿を見つけると

大急ぎで水底を走ってきてエサをねだります。

水中のカメはすばしっこくて機動力抜群ですね。

 

写真のタマ太郎の姿勢を見てください。

左腕を腹甲の中央に置いて身体を支えています。

次の動作は左腕を後ろに蹴りだすわけですが

これを左右交互に行って推進力を得るのです。

重い甲羅を地面に打ち付けることなく

水平に安定させながら前に進むには

利にかなったフォームですね。

 

この世の全ての答えは

実は自然界にあります。

パトロール報告

$
0
0

P1150021

1月14日、

午前から降り始めた爆弾降雪により

街は大混乱の様相を呈していたため、

2件の手術を終え、病院業務終了した後に

水陸両用水難救助艇・アンフィレンジャー三号を発進させ

パトロールおよび救助活動に出動致しました。

 

P1140008

今回のルートは都内から

埼玉県北部に至る

述べ150キロの幹線道路及び裏路地でした。

 

活動時間は午後7時から

翌朝5時までの約10時間。

 

各所でスリップによる事故が多発し、

乗り捨てられた自家用車が道をふさぎ、

自転車のおじさんがすっころび、

イヌは喜び庭駆け回り、

猫はコタツで丸くなる有様でした。

 

P1150012

主だった救助は

中央分離帯でスタックして

後続車の進路を妨げている

2トントラックの牽引など

過去20年の前例にもれず

人間の皆さんばかりで

動物のレスキューはゼロでした。

 

これまでの救助活動において

報酬を要求したことはありませんが

今回はなぜかティッシュ一箱をいただきました。

ありがとうございました。

 

以上報告終わり。

オスカーだよ!

$
0
0

DSC00877

 

こんにちは!

四代目ドーベルマンの

野村オスカーです。

 

みなさん、年末年始の気分もすっかり抜けて

生活リズムも通常運転にもどったかな?

 

とうちゃん曰く

一月は行く、二月は逃げる、三月は去る…。

 

そしてあっという間に

待望のサクラの季節がやってくるという。

 

DSC01381b_edited-1

春が来るよ!

春が来るよ!

たのしいね!

うれしいね!

さあ今日もがんばろう!

 

じゃまたね!

 

★写真説明

一枚目

運動が終わって満足顔のオスカー。

パンプアップした筋肉がムキムキ。

服は運動中のスリ傷防止用。

使用機材・α99 ツアイス85mm F1.4

二枚目

2012年春、中野通りの桜並木。

ダサいピンク提灯は今年からは廃止していただきたい。

左隅の女性は私とは無関係の方。

使用機材・α900 ツアイス24-75mm F2.8

復活の兆しあり!

$
0
0

 昨年秋から今に至るまでの

連日連夜の大手術責めはとてつもなかった。

難しいオペばっかりでこっちが死ぬかと思った。

八時間の激闘で四キロも体重が減った時は

さすがに生命の危険を感じた。

だけれどもうれしい。

本当にうれしい。

頼ってくれる人たちがいるということは

私が強い証拠だから。

 

おかげで私の肉体はぶっ壊れまくり。

クルマで例えるならエンジンから火の手が上がり

ミッションがバラバラに砕け散るようなありさま。

 

実はこの四年間、あちこちが故障して、

毎年、全身麻酔で手術を受けている。

誰も気が付かないのは

さっさと退院して仕事に戻り、

血まみれの包帯の上に白衣を着て

いつもスカした笑顔で仕事をしているから。

今年もそろそろ大修理が必要かもしれない。

 

それでもリタイヤなんかできるわけがない。

我が生業は命がけの戦争なのだ。

 

動物たちの命を助けるまで

なんとか持ちこたえてくれ我が命と身体、

と願いながら力を振り絞って闘い続ける。

 

そんなスレスレの苦戦を強いられているのに

開業以来、四半世紀もの長きにわたり

休日無し、飲酒無し、子作り無し、一日一食。

しかも支払う税金が利益の40パーセント。

権兵衛がタネ撒きゃカラスがつっつく。

 

一部の馬鹿な人は私をセレブと勘違いしているが

実際のところこれではセレブと言うより

“スレイブ”である。

 

お金は全部設備投資にまわすから

老後の貯金なんか無い。

子どもいないから遺産残してもしょうがないし

そもそも私は老いない。

 

嘆いたところで誰も助けてくれない。

なぜならば私が助ける側の人だからだ。

そもそも私は嘆かない。

 

痛みも辛さも疲れも悲しみも

全て栄養にしてもっともっと強くなる。

白いスーツで胸を張り

スーパーカーを駆り、

常に颯爽としているのが私流。

ちょっと憎まれているくらいがちょうどいい。

そんな自分がたまらなく好きだ。

大好きだ!

 

私は浮世離れしたおとぎの世界の人。

勧善懲悪の正義の味方。

多くの人がそう思っているみたいだし

実際にみんなを助ける様々な力を持っている。

しかも頭が良くて顔も良く、

力自慢でのど自慢。

そしてオモシロカッコイイ。

大好きだ!

 

というわけで昨日も

一般診察の後、フェレットの腫瘍摘出をした。

もちろん成功。

手術件数五万件は伊達じゃない。

 

その後は病院のエントランスの

人工池の掃除を始める。

水を全て抜いてこすり洗い。

タイル一枚につき五百回くらいこする。

こすってこすってこすりまくる。

汚れが落ちる。

心の汚れも落ちる。

筋肉が悲鳴をあげても休まない、

絶対に絶対に休まない。

汚れが完全に無くなるまで。

 

突然急患のオペが入ったので

手術着に着替えて再び三時間ほど頑張る。

 

オペが成功したので

やりかけた池掃除に戻る。

疲れたなんて言わない。

これは私の闘いなんだ。

 

こする。

こする。

こすってこすってこすりまくる。

筋肉だけでなく

骨格まできしみはじめる。

でもそんな肉体の甘えなんかを

許す私の精神ではない。

もっともっと強くこする。

 

パンツ一丁で汗だくになりながら

池底を掃除する私の姿は

外から丸見えだがそんなこと別にかまわない。

 

掃除という行為はみっともないことではない。

日々の戦闘で鍛えられた私の身体だって

みっともないどころか逞しくてカッコイイ。

誰に見られてもかまわない。

いや、むしろ見てほしい。

穴の開くほどに。

大好きだ-!

 

で、先ほどやりとげてキレイキレイになった

エントランスがこちら。

the blood of v-center b

ガラスも磨いた。

ロビーフロアも磨いた。

スロープも磨いた。

ピカピカだ。

 

艱難辛苦を乗り越えて

やり遂げた感を満喫する。

この快感はすさまじい。

 

苦痛の後の勝利感を

もっともっと味わいたくなった。

病院のエレベーターの床も磨くことにした。

 

かわいい動物たちの乗るエレベーター、

キレイならキレイなほどいい。

 

再び床をこする。

こする。

こする。

こする。

筋肉も骨格も限界だと言っている。

例によってそんな甘えを聞くような

私の精神ではない。

こする。

こする。

こする。

そしてキレイになったエレベーターがこちら。

city beast b

ピッカピカだあ!

なんかハダカみたいなかっこうをした

黒っぽいケダモノがたまたま鏡に写りこんでいるが

気にしないでいただきたい。

 

で、ここまできて皆さんがなんか変だなと

感じているであろう歯に物が挟まった感について。

それはおそらくタイトルの“復活の兆しあり”だと思う。

 

一昨日の夕方から昨日にかけて

疲労困憊の私が高熱を出してぶっ倒れ、

息も絶え絶えになったことについて

書こうと思っていたのだが

実は体内に存在するであろうと思われる

バイキンどもを煮っ転がしにしてやるつもりで

身体中の血液を燃えたぎる闘志の炎で

沸騰させすぎただけの話であり、

つまらないなと思ったのでやめた。

すでに復活しちゃってるし。

 

というわけで

今日も夜が明け始めた。

がんばって働こう!

動物たちが大好きだー!

バテレン隊員DAY

$
0
0

二月十四日。

それは勇敢なるバテレンの隊員たちにより

古来より伝承されし恒例の行事。

この日、人類のメスたちは“甘味”を以て

己の発情をオスどもに伝えることが

許可されることから、

事実上、生物学的には年度初となる

“人類の第一回目の繁殖期”であり、

そのために夜になれば都内の宿は

どこも満室となって

地殻変動とは無関係の

微震が朝まで続くこととなるという。

つまりこの“性なる”儀式は

ホモサピエンス繁殖の鍵となる

恐るべきポテンシャルを秘めていて

正にDNA存続をかけた熾烈なメスたちの戦いを

意味する奇祭でもある。

 

等と“聖なる”バレンタインデーを

コケにしたような記述をすれば

男性よりもはるかにリアルな世界に

生きている女性たちの生々しい現実を

まろやかにカムフラージュする

ロマンティックを破壊することとなり、

結果的に正直者の私が

集中砲火を浴びることになるので

もうこれ以上からかうのはやめます、

すいませんでした。

さて本題です。

 

今年もたくさんの

可愛らしいチョコレートを頂きまして

みなさまのお気遣い、

誠に感謝感謝で御座います。

ほんと、ありがとう!

ホンワカした気持ちになりました。

女性って優しくてすてきだなー。 

 

本来ならばそれらすべての写真を

掲載したいところですが

このページにも物理的容量が存在するようなので

代表として恒例の

“主任女医さん和田先生”がつくってくれた芸術

をお見せしますね。

 

それは…ジャーン!こちら!

01-b

ランの花を模したディテール。

花弁は白いチョコレート、

中心にはキラキラまでくっついています。

ラッピングも抜群でした。

素晴らしい出来ですね。

どうもありがと!

センス、繊細さ、手先の器用さ、

彼女は全てにおいて優れています。

医術を振るう者はこのように

“芸術家”でなくてはいけません。

絵も上手だし動物全てに対して優しいし

言うことありませんね。

唯一の欠点は一見華奢で

お人形さんみたいに可愛らしいから

患者になめられやすいことくらいでしょうか。

獣医師としては高性能で動物の知識も豊富、

お弟子の中で“過去最強”なんですが。

 

というわけで世界中の

人間の女性の皆様、

おつかれさまでした!

 

で、聖バレンタインデー、

野郎どもにとってはテレくさいけれど

結構嬉しかったりするものなんです。

男はバカで単純ですから

ちよっとおだてられるだけで

こうなっちゃうわけですね。

02-b

なんたって

「女はコメ食って生きてるが男はユメを食って生きてる」

ですから。

この名言は私が発明した数多いフレーズの一つですが

いやはや怒られましたよ男日照りの続くブスどもから。

あ、すいません、もう言いません。

 

ところで男ってどうしてこうなんでしょうね、たとえば

「一か月を一万円で生活しなくてはならない大ピンチ!」

のようなシュチュエーションで

女性ならお米や小麦粉やお味噌、生理用品などを

買うと思うんですが

男はバカだから戦艦大和のプラモを買ってしまうんです。

そして一文無しになってトイレットペーパーまで無くなり、

道に落ちているスポーツ新聞でオシリを拭いて

すきっ腹を抱えてふるえながら眠るわけです。

しかも人生で一番恐れていることが

筋肉の減少だったりします。

 

こんなことからも

やはりオスはいつもメスの言いなりで

好きなだけコキ使われて早死にするだけの

哀れな生き物であることがうかがえます。

 

ところが本人は

すごく幸せだったりするんだよな、これがまた。

チンポがあってよかった!

あ、すいません…。


修理と強化、完了いたしました

$
0
0

L1000620

若いころから無理をしていたので

今になって身体がぶっ壊れまくりだが

今回もまた全身麻酔で手術を受けてきた。

 

メスを入れたのが木曜日で今日は日曜だから

まだ3日しか経っていないんだな。

 

猛烈に痛いけれど明日の月曜から仕事に復帰するよ。

だってみんな、俺の力が必要なんだろ?

L1000622

血まみれの包帯の上に

白いスーツを着こんだら

スカした顔でハイ、仕事。

 

こうやってイキがって無茶しながら

どんどん強くなっていくんだ。

 

苦しみも悲しみも痛みも

全部消化して栄養にしてしまう。

 

俺って本当にカッコよくて

そして相当に憎々しいね。

L1000631

でも頼りになるだろ

普通じゃないからさ。

 

助けてやるよ。

俺の命、まだまだあるんだ。

“これがこうなる”シリーズ 2013 

$
0
0

さて、色々ありましたが

正常運転に復帰したところでいつものように

本業とは全く無関係の話題であそびましょう。

粋な江戸っ子はプライベートタイムに仕事の話…

なんて無粋はいたしません。

今日は皆さんの大好きな“これがこうなる“シリーズ”の

続編ということで…。

 

さあ、こんなのが出てきました、何?

1

フタを開けるとこんな感じ。

2

どうやらこれは…カメラですね。

ん?なんかつまんないですか?

皆さんカメラの話になると途端に

コメント少なくなりますものね。

え?以前のように

動物の成長にともなう大変身が見たい?

そんなポッキーばかり欲しがるガキみたいなことを

言っていてはいけません。

レバニラ炒めとかぐちゃぐちゃのスープとか、

色んなのを食べないと

ちゃんとした大人になれませんよ!

栄養のバランスが大切なんですからね!

目を閉じて鼻をつまんで息を止めて

苦しい時こそ楽しいことを思い浮かべながら

我慢して飲み込んじゃいなさい。

ぐちゃぐちゃスープを全部食べるまで

あなたの机の上にはいつまでも給食セットが

置いたままになります…。

って…見れば見るほどゲロそっくり…。

おえっ!気持ち悪い…。

アレは本当にキツかった。

小学生の頃の思い出でした。

で、フタを外して立ててみるとこんな感じ。

3

次にレンズの上の距離計を展開します。

磁石でカチッとロックします。

アメリカ製のカメラなのにこの距離計だけは

ドイツのカールツアイス製なんですよ。

4

そして最後にニューッと

“蛇腹”を伸ばします。

撮影スタンバイOK。

5

こうしてみるとかなり逞しいですね。

普段は邪魔にならないようにしていて

いざという時はびしっと大きくなるわけです。

8

デジカメ世代の若い人たちは

これを見ても何をする道具なのか解らない

ことが多いですね。

ある若者が言いました。

「野村先生、何すかそれ?ちょうちん?」

バカじゃなかろか、カメラだよ、っつーかオマエ

何がちょうちん?だよ、何で知ってんのちょうちん。

おまえんち使ってるの?ちょうちん。

そういえばこれを持って外をウロウロしていたら

どこかの爺さんが懐かしがって大興奮したこともありました。

「それってホレ、撮ってすぐに、グフフ…、このスケベ!」

一体全体、どうしちゃったのでしょう、なんなんでしょうか?

たぶんこの爺さんは若い頃、恋人と一緒に

赤坂のニューオータニかどこかに泊まり

現像に出せないようなエロい写真を

このカメラを使って撮ったりしていたんでしょう。

昔はデジカメもプリンターも無かったので

他人に見られたくない写真を得るためには

暗室で自家現像するかポラロイドカメラを

使うしかありませんでした。

そうです、

実はこれ、ポラロイド写真機なのでした。

撮ったらすぐに写真を見ることができるのです。

いい気になってパチパチしていたら

ホラ、たちまちこんな感じに!

6

やはりアナログはおもしろいですね!

実体の手ごたえに満ちていて

常に何が起こっているのか理解できるので

やってる時は常に

「やってま~っす!感」があります。

そして終わった時は

「やりまくって、やりおわったぜ」

みたいな満足感があります。

よかったですね!

 

実はこの写真機、

四十年前につくられたお年寄りなんです。

いっぱい働いたあとは

のんびりゆっくり休んでもらいます。

いつもありがとう。

7

たとえそれがカメラやクルマなどの機械であっても

“敬意”を以て取り扱う気持ちが大切です。

愛情深く丁寧な操作は

メカニズムの性能を最大限に発揮させるだけでなく

無用なトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

道具に対する優しい気持ちが

最良の結果を得るコツなんです。

大切なことですね。

 

今日のおさらい

①ポッキーばかり食べない。

②ぐちゃぐちゃスープでゲロを連想しない。

③カメラとちょうちんを間違えない。

④現像に出せないようなエロい写真を撮らない。

⑤やりまくって満足する。

⑥お年寄りには電気スタンドをあてる。

⑦使う道具には敬意を持つ。

珍しい!

$
0
0

130320

鼻をぶつけたので絆創膏を貼っています。

しかも歯を出して笑ったりなんかして。

よく見るとポケットに両手をつっこんだまんま…。

まるでガキですね。

撮影の日はとても寒かったので

ナチュラルハイ的なアレだったのでしょうか。

かなり珍しい写真なので皆様に見せないと!

と思い、掲載いたしました。

1トンの水槽

$
0
0

1t

ダイヤモンド・ポルカドット・スティングレイの

A太郎曰く

「近頃のA子はいつもそばにいて鬱陶しい」

対してA子はと言えば

「最近、A太郎がイライラしていてキライ」

等とカップル崩壊寸前の状況の中

先日とうとうA太郎がA子のお尻を

軽く咬んだ様子で

歯形をつけられたA子が

べそかき顔でご飯を食べていました。

実はこれは各々が大きく成長して

部屋が狭くなってしまったためなのですが

彼らにしてみれば解らないわけで

近頃、いつも顔が近い!

なんか腹が立つ!

と思ってしまうわけです。

というわけで

今回思い切って

水槽を巨大なものに換えました。

水量は1トンです。

水槽とアングル台を含めると

さらに重くなり車一台分くらいの重量になります。

工事はとても大変でした。

業者さん五人と

ポンプ室の操作をする私、計六人で

十時間くらいかかりました。

A太郎、広い水槽でバタフライやクロールで

さんざん力泳して汗を流し

ストレス発散できたせいか

今まで通りの優しい男の子に戻ったようです。

めでたしめでたし。

古い道具であそびましょ。

$
0
0

MRIだの半導体レーザーだのと

最先端医療機械を操作する日々。

便利な機械であることは間違いないのですが

それに頼ってばかりいると

なんだか自身の感覚が衰えて

視野が狭くなってしまう気がしちゃうんですよ。

 

そもそも便利な機械は医者の診断が正しいかどうか

“確め算”のために使用するべきなんです。

何も当てのない無の状態から機械を使って

病気を探し出そうとすると

動物たちを検査漬けの暴力にさらすだけでなく

かえって誤診しやすいし、

飼い主さんが無駄に散財します。

 

僕は二十年前に「癌患者には特有のにおいがある」と

学会で発表してバカ扱いされたことがありますが

患者の全体的な状態を感知する能力があってこそ

最新医療のテクノロジーが生きると思うんです。

 

つまりピントはずれの検査で出た数字だけでは

動物を苦しめている病気の正体はわかりません。

地球の生命体はすべてアナログですからね。

それを感じる感情を持たないと。

それには現実世界で様々な経験をしないと。

 

007の戦い方だって最終的には

上半身ハダカで敵のポスとの殴り合いになるでしょ。

平和を勝ち取るにはボタンをピコピコ

押してばかりいてはダメということですね。

 

という前ふりの後に

自分の好みを正当化するようで

申し訳ないんですが

今や時代遅れの恐竜のようなスーパーカーや

ぜんまい仕掛けの腕時計、

フイルムを巻き上げながら撮る写真機などに

心の安らぎを求めてしまう僕は昭和のオトコです。

rollei

これは四十年前につくられた写真機です。

電池は使いません、全て手動です。

猫が踏んでも写りません。

その場の光を感じ勘でダイヤルを調整します。

しかもたったの十二枚しか撮れません。

感覚を研ぎ澄ます訓練になります。

慣れれば思った通りのオリジナルの絵をつくれます。

kilei

この時、僕はこんな気持ちでしたから

こんな写真が撮れました。

とってもきれいで透明感のあるお花。

いつまでも見つめていたかったから

「かつて・そこに・あった」を記録しました。

1303OSCAR

オスカーが不思議そうに見ています。

逆光で顔が良く見えませんが

暗い場所は暗くていいでしょう。

電気をつけた明るい部屋でパンツを脱いだら

それは肛門科の診察室ですよ。

hayatakamera

昭和のおじさんがいるカメラ屋さん。

僕はここに限らず

どのお店に入るときでも

「こんにちは!」とちゃんと挨拶します、

だってお互い心があるんですから

どんな時でも礼儀をわきまえないと。

人の家に何も言わずに出入りするのは

ドロボウと幽霊でしよ。

気持ちの良いお付き合いって

とっても素敵ですね。

akasaka

仕事が早く終わった日は

赤坂でサイフォンのコーヒーを頂きます。

綺麗な椅子に座らせてもらうわけですから

二十分に一度は注文を入れて

売り上げに協力いたします。

隣でタバコを吸う人がいても文句は言いません。

それぞれの人が疲れを癒しに来ているのです、

細かいことで目くじら立てるなんて

よけいに健康に悪いですよ。

 

不退転戦鬼の獣医外科医の私が

皆さんが望んでいる闘う機械ではなくなって

本来の自分に戻ったりなんかして。

やはりアナログで原始的な道具の

効能効果は絶大であるということですね。

 

おさらい

①考えるな、感じろ。

②動物を痛くするな。

③暗くても文句を言わない。

④お店に入るときは挨拶をする。

⑤喫茶店ではお金を使うこと。

 

本日の皆さんの暇つぶし

お相手は野村潤一郎でした。

 

撮影DATA

Rolleiflex 3.5F

fuji PROVIA ASA400

春の夜

$
0
0

DSCF0545-b

大都会の路地裏にも桜が咲く、春の夜。

DSCF0557-b

人間たちが集い、群れ、何かを求める、春の夜。

DSCF0526

誰もが同じ方向を向いて歩く、春の夜。

DSCF0608-b_edited-1

時にはつらく悲しいこともある、春の夜。

DSCF0611-b_edited-2

まるで青汁のような、春の夜。

DSCF0603-b_edited-1

満たされない何かに反抗したくなる、春の夜。

DSCF0628-b

花をめしませ、めしませ花を。

DSCF0630-b_edited-1

野村潤一郎でした。

御先祖様のいとこのはとこのひょっとこ。

$
0
0

LF

アフリカ産の古代型魚類で

プロトプテルス・エチオピクスと申します。

所謂ハイギョです、つまり肺のある魚。

この一族は成長するにつれてエラが退化して

その代わりに浮き袋が肺になります。

だから直に空気を吸わないと生きていけません。

頻繁に鼻先を水面から出して大きく深呼吸いたします。

実は彼等ハイギョは水中世界から陸上生活者を目指した

陸上脊椎動物の祖先の親戚です。

つまりイヌやネコやフェレットはもとより

みなさんニンゲンにとっても

いとこのはとこのひょっとこのようなものです。

背ビレ、脂ビレ、尾ビレ、尻ビレは一つに融合し、

胸ビレと腹ビレは肉質の手足のような運動器官に変化しています。

それらを不器用に使ってゆらゆらと泳いでいる様は

水中でバランスを取っているダイバーのようです。

今回彼のアップを掲載したのは

顔の形状を観察していただきたかったからです。

鼻の穴が口吻の背中側ではなく口の中に開いていますね。

これがさらに進化すると陸にいる多くの脊椎動物たちと

同じ顔の構造になるんです。

この現生古代型魚類はまさに

「個体発生は系統発生を繰り返す」の法則を

リアルタイムに見せてくれるばかりか

三億五千万年前の御先祖様を髣髴させる姿を

示してくれているわけです。

なんだかコーフンしちゃいますね!

 

おさらい

①ハイギョはみんなのいとこのはとこのひょっとこ。

②個体発生は系統発生を繰り返す。

③自然科学はなんだかコーフンする。


くもり・時々・桜吹雪

$
0
0

sakura-a

今年も桜が綺麗でした。

この日の中野通りはピンクの花びら猛吹雪。

上昇気流に乗って天高く舞い上がった桜の花びらが

高空からばんばん降ってきます。

一年間楽しみに待っていた満開の桜。

すいませんが四十分だけ時間を頂いてさあ病院の外へ!

sakura-b

今年二十六歳になる愛車の白虎号も花びらまみれ。

老兵と散り際の桜、調和しますね。

ドアをあけっぱなしにしていたら

シートも床もたちまち淡いピンクに!

桜さん、ありがとう。

sakura-c

本当に久しぶりの昼間の外出。

素晴らしい景色。

天国ってこんな感じかな等と思いながら馬力をかけると

道に厚く積もった花びらでタイヤがスリップします。

いやまだあの世にはいけませんよ、仕事が山積みなんです。

いつまでも、そしてどこまでも走っていたかったのですが

午後のオペがありますからここいらで病院に帰還です。

rolleiflex and ball

院長室に戻るとオスカーがボールをくわえやってきて

私のカメラの横にぽこっと置きました。

「それが父ちゃん、これがオスカー」

だそうです。

ひとりで留守番、さみしかったんだね…。 

 

それにしても桜、美しかった。

本当に楽しかった。

とっても幸せなひとときでした。

花は素敵です。

早く来年の春にならないかしら。

あと何日寝れば次の花が咲くのかな。

待ち遠しいな!

サウスアメリカンシクリッド

$
0
0

DSC03020

念願のサカナを手に入れました。

これはめったに出会えません。

サウスアメリカンシクリッドの子供です。

学名はCaquetaia unbrifera (カケタイヤ・ウンブリフェラ)

今はまだ10㎝くらいですが

大人になると60㎝(!)を超え、

さらに濃いメタリックブルーのウロコになります。

 

この種のカッコ良さは

その漢(をとこ)っぷりにあります。

 

①いつも堂々としている。

大抵の生き物は身を守ることばかり考えて

隠れたり地味な保護色でオドオドしていますが

こいつは違います。

とてつもなく気が強いんです。

 

②生まれつき派手である。

「色男、金と力は無かりけり…」と言いますが

こいつはハンサムで腕力もあります。

金があるかどうかは知らないけど。

 

③知能が高い。

魚類の中でも特に進化しています。

頭が良いので飼い主にも良く懐きます。

でもたぶん、ある程度の距離を

置かれるんだろうな。

 

④喧嘩がめっぽう強いが女・子供には優しい。

飲まず・食わず・眠らずで

つれあいや稚魚を守ります。

 本当にピンチの時は小さな稚魚たちを

自分の口の中に避難させます。

 

⑤決して群れない。

弱い奴ほどよく群れる。

雑魚(ザコ)がぐるぐる回って

ピーチクパーチク騒いでいる中心に

余裕の表情かまして強い奴がいるんです。

 

⑥他に似ている奴がいない。

誰の真似もしない。

誰のことも気にしない。

オレはオレ、オマエはオマエ。

 

⑦要するに美しきファイターである。

ズルくない。

コソコソしない。

何をするにもいつも命がけ。

死を恐れず全力で生き抜く

男の中の男一匹。

 

こういう一本スジの通った野郎、大好きです。

大型水槽で大切に育てますので

成熟した時の変化に期待してくださいませ。

 

ああコーフンする。

そして勇気と力が湧いてくる! 

 

★撮影DATA

α99

planer 85mm F1.4 ZA

端午の節句

$
0
0

DSCF2776

単語の節句と言えば兜でしょう。

これはオスカーのために用意したものです。

兜櫃(かぶとびつ)の藤花がキレイでしょ?

背面の小札(こざね)をとめる縅糸(おどしいと)も

紫色なんですよ。

こういうのはなかなかありません。

DSCF2773

五本骨の無地の扇子が

代々伝わる野村家の家紋です。

購入するときに

「ハーフのお子様ですか?」と

尋ねられてしまい困ってしまいました。

「私の息子はイヌなんですよ、私と同じように」

と答えました。

今度は人形屋さんが困っていましたが

快く注文を受けてくれました。

 

みなさま、良き休日を!

なお、野村獣医科Vセンターは

いつも通り年中無休ですので

ゴールデンウイーク中も

ずっと開いてます。

何かありましたら

遠慮なく御来院くださいませ。

オスカーだよ!

$
0
0

DSC03233

みなさんこんにちは!

毎度おなじみ四代目ドーベルマンの

野村オスカーです。

三歳半になりました。

だいぶ男らしい顔つきになったろ?

体重は四十六キロだよ。

父ちゃん曰く

「まだまだ若造なのでこれからもっと逞しくなるだろう」

だってさ、あと五キロ筋肉をつければ完成らしい。

さてGWも終わり、日差しも強くなってきたね。

とうちゃんが育てている古代植物ディクソニアも

新しい葉っぱをばんばん伸ばして元気いっぱいだよ。

この大きさだと推定年齢六十歳くらいなんだって。

おいらよりもずっと年上なんだね。

どうりで妙な貫録があると思ったぜ。

おいらも負けずに自慢の耳をピンと立ててみたよ。

イカすだろ?

ん?なんだか眠そうだって?

太陽がまぶしすぎるのさ。

じゃまたね!

チャオチャオ!

自動車マニアのケロヨン君!

$
0
0

DSC03342

私が3歳の頃、

まだ23歳だった母のひざの上で

木馬座の“かえるのぼうけん”を

まばたきするのも惜しいくらいの勢いで

くい入るように見ていた記憶は今も鮮明だ。

 

主人公はモダーンなカエルの“ケロヨン”

首には赤いスカーフ、赤い靴を履き、

見た目はかなり派手な洒落者である。

 

赤ん坊だった私を特に嬉々とさせたのは

大好きな動物たちだけで展開するその世界観だった。

 

可愛らしいガールフレンドのエルちゃん、

川岸に住んでいる利口なネズミくん、

おちゃめな年下のモグラのモグちゃん、

いつも頼りになる相談役のアナグマのおじさん、

そして敵役として「ギロギロ・バッチーン!」が決め台詞の

いかにも憎々しい片目のタヌキのギロバチ…等々。

とにかく個性的で魅力たっぷりの動物たちが

わんさと登場したのである。

 

物語の内容は破天荒なものが多かった。

飛んだり、跳ねたり、殴ったり、蹴ったり!

いつも元気いっぱい!

今なら「暴力的だ!」等とPTAが騒ぎ出すかもしれない。

 

ただそこには一切の悪意は無い、

これは自由な発想の中で

見る子供たちを純粋に楽しませる物語。

道徳教育は親と教師と

町のオッサンたちによる鉄拳制裁があったから

かっちりとしたバランスは取れていた。

「悪いものは悪い!」 ゴッチーン!

オシリ、スパパパパーン!

 

そしてもう一つ、わくわくする要素がこの物語にはあった。

実はケロヨンは自動車マニアであり

毎回のように真っ赤なスポーツカーに乗って登場するのだ。

その運転描写は痛快で、安全運転どこ吹く風よとばかりに

もうもうと排気ガスを噴出しながら縦横無尽に走り回るので

交通整理のおまわりさんが驚いてぶっ倒れるほどであった。

  

その時に流れるBGMは軽快な節回し、

♪ 自動車マニアのケロヨン君~ ♪

♪ 真っ赤なクルマで走り出す~ ♪

私は思った

「かっこいいなあ~!」

 

かくして生まれて三年目の私の白紙に近い脳に

大きく深く刻まれたのは

Ⅰ 素敵な“おとぎの国”

Ⅱ 楽しい“動物たち”

Ⅲ そして疾走する“赤いスポーツカー” 

以上三点であった。

 

というわけで

現在の私がいる。

 

写真は小さなメタル製のピンバッジ。

台紙には原作者の藤城清治さんのサインがエンボスしてある。

いただきものであるが、これは大変にうれしかった。

私の宝物のひとつとなった。

だから愛車のミニチュアモデルに立てかけて写真を撮った。

 

それでは本日はこれにて。

バッハハ~イ!

Viewing all 105 articles
Browse latest View live